自衛隊における、「とんでもない言葉」のパワハラ

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沖縄タイムスの記事です。 上司から電話「骨を一本一本折り切り刻んで殺す」 自衛隊パワハラで退職 幹部に被害訴えたが「けんか両成敗」 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス (okinawatimes.co.jp)

【引用はじめ】

上司から電話「骨を一本一本折り切り刻んで殺す」 自衛隊パワハラで退職 幹部に被害訴えたが「けんか両成敗」

2022年6月5日 09:30

 自衛隊内のパワハラが2020年に厳罰化されたものの顕著な改善傾向が見られない。沖縄県内の入隊者は1972年から2019年までに9千人を超え、近年は増加傾向にある中、パワハラを防ぐための人権意識の教育や組織の体質改善が求められている。航空自衛隊那覇基地で上司からの暴行や暴言などを理由に退職した20代の男性が沖縄タイムスの取材に応じ、つらい経験に今も苦しめられる心境を語った。(社会部・銘苅一哲)

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航空自衛隊に入隊した当時の男性は職務への希望に満ちあふれていた=2018年(提供)

 県外出身の男性は18年に配属された空自那覇基地で上司から「お前は障がいがある」「うそつき」などの暴言や頭を殴られる暴行を日常的に受けた。

 被害は勤務が終わった宴会の席でもあった。ある時、首を絞められたため抵抗し上司を押し倒した。「人より体が大きいので抵抗を我慢していたけど、首絞めは耐えられなかった」

 激高した上司を周囲が落ち着かせたが、翌日の電話で激しい言葉を浴びせられた。「骨を一本一本折り切り刻んで殺す」「警察に突き出されるか自衛隊を辞めるか」。自殺を考えるまで追い詰められた。

 複数の幹部に被害を訴えたが、返ってきた言葉は「君も抵抗をしたならけんか両成敗」「もめると退職後の就職援護が難しい」。組織に不信感が募り、21年に退職を決意した。

 現在は新たな人生に向け地元で専門学校に通うが、つらいことがあると今でも「自衛隊辞めたい」と無意識に声に出てしまう。

 隊に対しては上司の処分や自衛隊の体質改善のため、組織内でも第三者的な立場である「警務隊」による調査を求めている。

 航空幕僚本部は沖縄タイムスの取材に対し、まずは現場部隊が調査し刑事事件に該当する場合は警務隊が捜査すると説明。男性のケースについては「空幕と現地で連携しているが調査中で詳細は控える」と明らかにしなかった。

 男性は「脅迫をされているので刑事事件に当たるはず。今は同じ隊内の隊員が調査をしており、隠蔽(いんぺい)される可能性もある」と公正な調査と処分を訴えた。

【引用終わり】