大津市(滋賀県)の市民病院でパワハラ。院長辞任へ。
滋賀県大津市の市民病院で起こったパワハラの新聞報道です。
大津市民病院の院長も辞任へ 医師がパワハラ被害訴え大量退職意向|社会|地域のニュース|京都新聞 (kyoto-np.co.jp) より
大津市民病院の院長も辞任へ 医師がパワハラ被害訴え大量退職意向
2022年4月6日 6:00記事を保存
大津市役所
地方独立行政法人・市立大津市民病院(大津市本宮2丁目)の三つの診療科で多くの医師が退職意向を示している問題を巡り、同病院の若林直樹院長兼副理事長が4月中に辞任することが5日、分かった。8日の理事会で正式決定する。
一連の問題を受け、同病院の北脇城前理事長も3月31日付で辞任している。理事長職は空席となっており、若林院長が実質トップを務めていた。
関係者によると、5日に緊急に開かれた会議で若林院長が辞意を示し、出席した医師らに「大きな混乱を招いて申し訳ない」と謝罪したという。済生会滋賀県病院(栗東市)から後任の院長を招く方向で調整しているという。
大津市民病院では、外科・消化器外科・乳腺外科と脳神経外科の医師が、北脇前理事長や若林院長らから退職勧奨や人員削減を命じられるパワハラがあったと訴えていた。これまでに京都大から派遣された両診療科と泌尿器科の医師計19人がすでに退職、もしくは退職意向であることが明らかになっている。
また、この報道以前には、このようにも報じられています。
「パワハラなし」医師退職意向の大津市民病院 第三者委「理事長が根拠なく業績不振主張」|社会|地域のニュース|京都新聞 (kyoto-np.co.jp)
「パワハラなし」医師退職意向の大津市民病院 第三者委「理事長が根拠なく業績不振主張」
2022年3月28日 21:44杉原慶子記事を保存
大津市民病院
大津市役所
地方独立行政法人・市立大津市民病院で医師の一部が北脇城理事長らからパワーハラスメントを受けたと訴えている問題で、同病院は28日、パワハラとは認められなかったとする第三者委員会の調査結果を公表した。
同病院の「外科・消化器外科・乳腺外科」と「脳神経外科」の医師計4人は、業績不振などを理由に北脇理事長らから退職や人員削減の強要などがあったと申告。弁護士2人による第三者委がパワハラの有無などを調査していた。
第三者委は報告書で、北脇理事長側が退職や人員削減を求めた事実はあったが、医師らの人格を否定するような言動はなかったなどとしてパワハラに該当しないと結論づけた。ただ、北脇理事長が合理的な根拠なく業績不振を主張したことが医師や派遣元の大学に不信感を抱かせ、脳神経外科に波及したと指摘した。
また、病院側が第三者委調査の前段階として行った検証に、パワハラの当事者として訴えがあった院長をメンバーに加えた点は不適切だとした。
同病院は「第三者委の提言を重く受け止め、今後の法人運営に生かしていく」、佐藤健司大津市長は「法人と診療科の双方責任者との間で意思疎通を図り、互いが信頼できる関係づくりに注力することを求める」とコメントした。
同病院では、泌尿器科を含む3診療科で多くの医師が退職の意向を示しており、北脇理事長は混乱の責任を取って31日付での辞任を表明している。