パワハラ上司の撃退法を、教えてください。『肝は、法で会社を動かす。』
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パワハラ上司の撃退法!!― はらだよしひろバージョン ―
■ はじめに:怒りではなく「主張」で闘え
僕はこれまでに1000件を超えるパワハラ相談を受けてきました。
その経験からはっきり言えるのは、
**「パワハラだと“主張して記録に残す”ことが、最強の撃退法である」**ということです。
多くの人が「証拠がないから動けない」「感情的に見られたくない」と思い込み、沈黙します。
しかし、実際は逆です。
あなたが冷静に「これはパワハラだ」と主張し、
その事実を客観的に記録すれば、
それだけで“法の守備範囲”の中に入ります。
沈黙は、加害者を利する。
記録は、被害者を守る。
これが、僕の現場で導いた結論です。
■ 第1章 「パワハラです」と言葉にして残す勇気
最初の行動は、上司に言い返すことではありません。
“自分の記録に残す”ことです。
たとえば――
「〇月〇日、会議中に上司の〇〇さんから『お前の存在が無駄だ』と発言されました。
これはパワハラに該当すると思います。」
この一文をメールやノートに書き残す。
それだけで、「あなたがパワハラを主張した」という事実が発生します。
この主張そのものが、法的には一次証拠となるのです。
ポイントは、感情ではなく構造的な言葉を選ぶこと。
怒りを吐き出すのではなく、「自分の立場を記録化」する。
ここから、すでに撃退は始まっています。
■ 第2章 主観を客観に変える「三段記録法」
僕が相談現場でいつも勧めているのは、
次の三段構成で事実を残す方法です。
- 【事実】 何が起きたか(日時・場所・発言内容)
例:「〇月〇日、上司が朝礼で『お前のせいで全員迷惑している』と発言」 - 【受け止め】 自分がどう感じたか
例:「人前で人格を否定されたようで、恐怖と屈辱を感じた」 - 【主張】 パワハラであると明示する
例:「この発言は人格を傷つけるパワハラに該当すると考えます」
これを繰り返すだけで、あなたのノートは“証拠価値を持つ文書”に変わります。
感情ではなく構造、怒りではなく記録。
この切り替えが、闘いの第一歩です。
■ 第3章 会社を動かす「五層構造の記録戦略」
僕は相談者に、次のような“法的に効く流れ”を教えています。
- 一次記録 … 自分のメモ(当日の出来事を残す)
- 二次記録 … メール・日報など社内通信(上司の発言を文書化)
- 三次記録 … 会社のハラスメント相談窓口への正式申告(最重要)
- 四次記録 … 労働局・労基署・弁護士など外部相談
- 五次記録 … 訴訟・労災申請・報道など公的記録
この「三次記録=社内窓口への相談」が、法的には決定的な意味を持ちます。
多くの人がここを飛ばして外部へ行ってしまいますが、それでは会社の義務を発動させられません。
■ 第4章 なぜ「社内窓口」が撃退の核心なのか
会社には、ハラスメント相談を受けた時点で動く義務がある。
これがパワハラ防止法(労働施策総合推進法)の要点です。
つまりあなたが「〇月〇日、上司からこういう発言を受けました。パワハラと感じています」と
社内窓口に正式に申し出た瞬間、
会社には次の三つの義務が発生します。
- 事実確認の義務
- 再発防止措置を講じる義務
- 通報者に不利益を与えない義務
この義務は、あなたが感情的に訴えたかどうかではなく、
「パワハラだと申し出た事実」そのものによって生じます。
つまり、“申し出た瞬間に会社の法的責任が発生する”。
これこそが、法の設計思想です。
■ 第5章 会社を「動かす」には構造を理解する
パワハラ防止法は、加害者を直接罰する法律ではありません。
**「会社に防止・是正の義務を課す構造」**を取っています。
だから、闘う相手は上司ではなく、会社の制度そのものなんです。
被害者がやるべきことは、
「上司を攻撃する」ことではなく、
「会社にパワハラ防止を法的に履行させる」こと。
そのための最初のスイッチが、相談窓口への正式な申告です。
これは怒りの行為ではなく、法的行為。
あなたが手続きを踏んだ瞬間、会社の再発防止義務は法的に稼働します。
「パワハラと感じています」
この一文が、あなたを守る“法の鍵”になるのです。
■ 第6章 「相談した」という事実が最強の盾
僕が現場で見てきた多くのケースで、
「相談した」という一行が、裁判でもっとも強い意味を持ちました。
なぜなら、それが「会社が知っていた」という証拠になるからです。
会社が知っていて放置したなら、それは安全配慮義務違反。
相談があったにもかかわらず、再発防止措置を怠れば、
会社の法的責任が確定する。
だからこそ、相談という行為は、
あなたの苦しみを“法の言語”に翻訳する行為なのです。
怒りを言葉にするのではなく、
法的な言葉で「申告」する。
これが、はらだ流・撃退の本質です。
■ 第7章 会社には「相談を受けた瞬間」に再発防止義務が発生する
ここが最重要ポイントです。
パワハラ防止法は、「相談を受けた瞬間に会社が動かなければならない」という構造を持っています。
つまり、あなたがハラスメント相談窓口に「パワハラを受けています」と伝えたその時点で、
会社は法的に以下の三つを行わなければならない。
- 事実確認の開始
- 加害者への注意・配置転換・再発防止措置
- 通報者への報復防止措置
この義務を怠れば、会社自身が法違反に問われます。
だから、あなたがやるべきことは、
上司を「追い込む」ことではなく、
会社に「法を履行させる」ことなんです。
これが、「感情的報復」から「法的行動」へと転じる分岐点です。
「会社を法で動かす」
それが、僕の言う“撃退”の真の意味です。
■ 第8章 被害者を「記録者」に変える
パワハラの現場では、被害者はいつも声を奪われています。
でも、記録はあなたの声を取り戻す手段です。
一行でも書けば、それは“あなたの存在証明”になります。
僕が嬉しいのは、相談者がこう言う瞬間です。
「上司は変わっていませんが、私はもう怯えていません。」
この言葉を聞くたびに思う。
――すでに撃退は始まっている。
上司を倒すことではなく、自分を取り戻すこと。
それが勝利です。
■ 第9章 まとめ:記録は社会を変える
- 「これはパワハラです」と主張して記録に残す。
- 事実・受け止め・主張の三段で整理する。
- ノート→メール→社内相談窓口→外部→法的行動の順で進める。
- 相談をした瞬間、会社に再発防止義務が発生する。
- 上司ではなく会社を法で動かす。
これが、僕が1000件以上の現場から導いた“実践的撃退法”です。
怒りを法に変えよう。
感情を記録に変えよう。
沈黙を、主張に変えよう。
■ 終章:法で会社を動かす、それが「はらだよしひろバージョン」
僕は信じています。
あなたが「パワハラです」と主張した瞬間から、
社会は少しずつ動き始める。
それは上司との闘いではなく、
法を通じて組織を変える闘いです。
怒りではなく理性で。
孤独ではなく記録で。
そして、制度をあなたの味方につけてください。
それこそが――
はらだよしひろバージョンのパワハラ上司撃退法。
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