問題社員への指導や対応は、どうすればいいの?
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目次
問題の本質を捉えることは、物凄く大事
問題というと、「何か悪いことをしている」というイメージもあるのではないでしょうか。ですから、問題と向き合って解決するよりも、問題から逃げたり避けたりすることの方が、ほとんどではないでしょうか。
問題と向き合って、解決していますか?
意外と、この問題を捉えて、解決に向けて行動するという事ができない人が多いのです。かなりの人が「問題を問題と捉えていない」のであり、問題をほったらかしにしたり、後回しにしたりしています。その結果、問題が解決できていない状態が続くのです。
問題を問題と捉えないのは、多くの人間の性(さが)である
誰にでも問題はあるのです。しかし、そこと向き合って解決し、自分の人生を豊かにしようとする人は、少ないのです。
ですから、豊かな人生を送っている人というのは、次のように言うことができます。
豊かな人生を送る人は、挑戦体質である。
目指すものがあるから、目の前の問題を問題として捉え、乗り越えようとする。
未来を描くが故に、今の苦しみを喜びとするのである。
目指すものがあるから、問題を問題として捉えられるのです。
何としてでも〇〇したい!だから、できていないところを問題として捉えて乗り越えていくことは、人間の成長に欠かせないのです。
しかし、そこまでの意欲をもって行動をしている人は少なく、むしろ現状を維持していくことを大切に思っている人が多い状況なのです。
すると、問題ある人とは、以下のような人だと言えます。
問題ある人とは(広い意味で)
問題を問題として捉えていない。問題を解決していない人
問題を捉えるのは、「なんとしてでも〇〇したい!」という欲求に裏付けられた感性=心
問題を感性で捉えて理性と行動で解決する
問題を捉えていない人は何を無意識で行うのか。(現実逃避のパターン=何も変わっていない)
ほったらかし | ムリ | あなた大したことない/私の方がすごい | だんまり | 逃げる |
めんどくさい | ダメ | 自分の勝ち/負けを避ける/失敗を避ける | 萎縮 | 避ける |
後回し | できない | 敵対心/自己正当 | やらない理由 | あきらめる |
先送り | やれない | 責任転換/他者否定/他者非難 | しない理由 | |
そのうちそのうち | あきらめ | 抵抗 | 理由さがし | |
人のせい | まあいい | 反抗 | 言い訳 | |
相手のせい | 仕方ない | 対抗 | さも自分が正しいかのように | |
物のせい | 私のせいじゃない | 虚勢を張る | 申し訳 | |
時間のせい | 私悪くない | 強がる | 仕方ない | |
お金のせい | 悪いのはあなた | 嘘をつく | あきらめ | |
すり抜け | 私間違ってない/間違っているのはあなた | 反抗 | 妥協 | |
すり替え | 私正しい/正しくないのはあなた | ムクれる | 拒絶 |
問題ある人の行動は、結果として何も改善していない=なにもしていない のです。そして、ほとんどの人が何らかの問題ある行動をしているということなのです。
問題社員とはどういう人を言うのか
では、問題社員とは、どういう人を言うのでしょうか?簡単に言えば・・・・
問題社員とは
会社や職場に悪影響を与え続けていることに無自覚で、問題を問題として捉えていない社員
と言えます。一度のミスを、すぐに改善すれば問題は無いのです。しかし、問題社員は、問題があるにも関わらず、それを放置し、問題行動をやり続けるのです。しかも、無意識無自覚に。
では、なぜそうなるのでしょうか? 問題を問題として捉えることは、「失敗を認める」ことに他なりません。ですが、根本的に人間は、「失敗を避けようとする」のです。これを失敗回避欲求と言います。
失敗回避欲求のパターン
怒られたくない | 見捨てられたくない | クビだと言われたくない |
責められたくない | 嫌われたくない | 見離されたくない |
バカにされたくない | いらんと言われたくない | 批判されたくない |
失敗回避欲求は、自分を守ろうとする欲求です。何かを避け、自分を守ります。
問題社員は、自分を守って、問題を避けるのです。
問題社員にどう対応すればいいの?
問題社員への対応の基本は、まず、問題があることに気づかせる、ことです。そして、論理的にも合理的にも問題があることを明示していくことが必要です。根拠なく「ただ、問題がある」として対応するから、失敗するのです。
問題社員への対応の失敗パターン
根拠なく「ただ、問題がある」とみなして対応すること
下手すると、トラブルに発展し、訴訟を起こされて会社側が負けるという事さえあり得ます。
実は、根拠なく感情や感覚で「問題あり」と決めつけ、対応している場合が多いのです。そのため、トラブルが広がっていくこともあるのです。
ですから、問題を合理的に明確化していくことが必要なのです。
何が問題なのかを具体的に合理的に明示していくことで、問題を当の本人にも問題を認識させることが出来、解決することが出来るのです。
ということは、問題社員へ対応するための第一歩は、以下のようになります。
問題社員への対応の大基本
問題を合理的に客観的に明示する
この問題を客観的にも合理的にも明らかにしていく!ということが大事なのです。
問題社員の「問題」を発見するには?
「問題」には、必ず原理原則があります。
「問題」の原理原則
原因があって、問題がある
問題には、必ず原因があるということです。ということは、原因が分かりさえすれば、問題は解決できると思うでしょう? 違います。何が問題なのか? 問題が何かを明確に捉えていくことが大事なのです。
問題発見の第一原則
問題を問題として、明確に捉えていくこと
何が問題かを明確にしていくことで、解決策は自ずと見えてきます。では、どういうことが問題といえるのか、なのです。
問題とは一言で言えば次のように言えます。
問題=あるべき姿が、あるべき姿ではない状態
例えば、「車が反対車線を走っている」としましょう。この場合、あるべき姿とは、車が進行方向に向かって左側の車線を走っていることです。そして、あるべきではない姿とは、進行方向に向かって右側の車線を走っていることです。
守るべき交通ルールを守っていない例をあげましたが、問題とはこれだけシンプルなことなのです。ということは、問題を発見していくとは、以下の過程を経ることがとても重要です。
問題発見の基本=あるべき姿を明確にすること。
問題社員は、最低限のすべきことをしていないことを継続してやるという法則があります。ですから、問題を発見するとき、「本来のあるべき姿」を探し出すことは、とても有用なのです。ただし、あるべき姿には根拠が必要です。キチンと合理的で客観的なものである必要があるのです。
また、どういう原因がその問題をもたらしたのかを明確にしていく必要があります。
問題発見の第二原則
どういう原因(行動・言動)が、その問題をもたらしたのか?を明確にする
これを明確にするのは、「どうやったら解決できるのか」も明確になってくるからです。
問題社員にどう対応すれば良いの?
問題社員は、問題を問題として捉えていません。ですから、自分が問題があるとは思っていないのです。
そこに、「あなたには問題がある」と言っても、聞き入れようとはしません。問題を見たくないし、直視しようとしないからです。
ですから、問題社員に対しては、以下のように対応していくしかないのです。
問題社員への対応の基本
- 問題を客観的に合理的に明示する
- 解決策を提示する
解決策を先に提示し、問題社員に協力的でない時は、さらに先の対応を考えることもできます。解決策を提示することは、企業防衛にも繋がっていきます。
まとめ
問題社員に対しては、ある程度、事実調査をした上で、解決策まで練った上で対応していくことがベストです。
しかし、なかなか現状としては、緻密に事実調査をして、解決策まで練るということは難しいと思います。
問題社員への対応で、お困りの企業様、是非、私たちにご相談ください。
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