パワハラと「コミュニケーション不足」について。
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目次
パワハラは、「コミュニケーション不足」から起こるものなのか?
パワハラが、なぜ起こるのか?という問いを投げかけたとき、「コミュニケーション不足」を連想する人は、結構います。
平成28年度の厚生労働省の委託事業による調査でも、そのことが顕著に表れています。
このアンケートでは、「コミュニケーションが少ない職場」となっていますが、これはコミュニケーション不足と言い換えることもできるでしょう。しかし、いったい、何をもってコミュニケーションが「少ない」とか「不足している」とか言えるのでしょうか?
考えてみよう!
何をもって、コミュニケーションが少ないと言えるのか?
何をもって、コミュニケーションが不足していると言えるのか?
実は、この問いをされると、ほとんどの人が答えられません。答えたとしても的外れな答えを出すだけです。なぜなら、何をもってコミュニケーションが満たされているのか、という基準を誰も持ち合わせていないからです。
つまり、「コミュニケーション不足」または「コミュニケーションが少ない」という考え方でパワハラを捉えることも、パワハラを解決することも不可能なのです。
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パワハラの心理から見るコミュニケーションの本質
私たちは、ハラスメント行為の心理について、以下のように記事にしています。
このパワハラの心理から、パワハラのコミュニケーションの本質を次のように導き出すことができます。
パワハラのコミュニケーションの本質
- パワハラ行為の心理・・・自分だけが心理的優位に立とうとして、相手の存在や価値を下げる。
- 私正しい/あなたが悪い
- 私正しい/間違っているのはあなた
- 私間違っていない/間違っているのはあなた
- 私間違っていない/私を否定するな
- パワハラ被害の心理・・・自分だけが心理的優位に立とうとして、自分の存在や価値を下げる
- 自分はまだまだできていない/私は足らない/もっと注目して
- 私大変だった/私に同情しろ/私をもっとかまって
- 自分なんか必要じゃない/自分は必要だと言わそうとする
- 私のこと嫌いなんだ/違うと言って/好きと言わそうとする
- 私なんかダメです/やれてません、できてません/もっとかまって
「自分だけが心理的優位に立つ」動機が、パワハラコミュニケーションの本質である。
では、何のために「自分だけ心理的優位に立とう」とするのでしょうか? それは、自分の気持ちを満たしたいからなのです。
人間が満たしたい精神的4つの欲求
- 分かって欲しい
- 気持ちを分かって欲しい 心を分かって欲しい 感情を分かって欲しい
- 認めてほしい
- 頑張っているのを認めてほしい 成長しているのを認めてほしい
- かまってほしい
- 関心を持ってほしい 同情してほしい 見てて欲しい
- 思い通りにしたい
- 自由にしたい。自分で決めたい。規制、制限をかけられたくない。
言い換えれば、自分だけ気持ちを満たしたいために、自分を否定したり、相手を否定するのです。
これが、ハラスメントのコミュニケーションの本質的な大問題なのです。
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相手の気持ちをキチンと満たす「幸せ実感コミュニケーション」こそが、
パワハラを防止するコミュニケーションである。
要するに、人は気持ちや想いを分かって欲しいのです。それを満たしていくコミュニケーションをしていくことが大事なのです。ならば、互いに気持ちを満たしていくコミュニケーションを心がけていくことが大事です。
だからこそ、コミュニケーションを取る時は、「相手の気持ちを知ろうする」心がけを大前提に、次のプロセスで相手の価値や存在を認める働きかけをしていくことが大事です
相手の価値や存在を認める働きかけのプロセス。(幸せ実感4つのステップ)
- 知って ・・・相手のことを知ろうとする。
- 分かって ・・・相手のことを理解する。要約する(要は○○なんだね)
- 認めて ・・・相手の考え方を受け入れる、許可する
- ほめる ・・・相手の存在や価値を認める働きかけ⇒「褒めるを表現する」
気持ちを分かってもらうと、人はモチベーションが上がったり、より自分を成長させようとしたりします。
だからこそ、相手にとって、心の栄養となるコミュニケーションを取ることが大事なのです。
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まとめ
パワハラを防ぐには、心の栄養となる、相手の存在や価値を認めるコミュニケーションが必要です。そしてそこには、心の交流=愛情があります。つまり、こういうことなのです。
- 触れ合い
- 認めあい
- 分かり合い
- 許し合い
- 支え合い
- ほめあい
- 気づき合い
- 気配り合い
心と心が触れ合うコミュニケーションを取ることが。ハラスメントを無くしていく、本質的な解決方法です。
私たちは、企業様のハラスメント防止のお手伝いをしております。企業の方で、ハラスメント防止とコミュニケーションの円滑化でお悩みの方は、是非、私たちにご相談ください。
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