パワハラの防止と「コミュニケーション」の関係とは。
パワハラはコミュニケーションに問題があるために発生するという考えがあります。
では、コミュニケーションとは何でしょうか?コミュニケーションに問題があるとは、どういうことなのでしょうか?
パワハラを防止していくための、コミュニケーションの問題に触れていきたいと思います。
パワハラを防止していく、という本質とは。
私たちのパワハラ防止の考え方は、パワハラ無料相談の対応の実績から来ています。
1000件以上もの、パワハラ相談を経験して、私たちが到達した考え方があります。
パワハラを防止していく、本質的な心構え・・・・
会社を良くしていこうとアクションしていくこと!
職場の人や、お客様、取引先の価値や存在を認める働きかけを継続して続けていくことで、
会社は良くなっていく
そこには、褒め合い・認め合い・分かり合いが溢れ、感謝に溢れている。
私正しい/あなた間違っている 私正しい/あなた正しくない 私間違っていない/間違っているのはあなた など、自分だけが優位に立とうとするのでなく、常に互いの良いところを認め合い、嫌味や皮肉を言われたと感じても、恐れ・怯えずに、その価値観を受け入れて、愛情をもって冷静に指摘したり、叱責することも必要。
実は、パワハラと言うのは、次のようなマインドパターンで成り立っています。
パワハラするときのマインドパターン
- 私正しい/あなたが悪い・・私が正しいことを証明するために、あなたがが悪いということを言い続けたりやり続けたりする。
- 私正しい/間違っているのはあなた・・私が正しいことを証明するために、あなたが間違っていることを言い続けたりやり続けたりする。
- 私悪くない/悪いのはあなた・・私が悪くないことを証明するために、悪いのはあなただということを言い続けたりやり続けたりする。
- 私間違っていない/間違っているのはあなた・・私が間違っていないことを証明するために、間違っているのはあなただということを言い続けたりやり続けたりする。
- 私間違っていない/私を否定するな・・私が間違っていないことを証明するために、私を否定するなということを言い続けたりやり続けたりする。
ここでいう、「あなた」と言うのは、・会社 ・取引先 ・お客 と言った言葉に言い換えることができます。
つまり、パワハラと言うのは・・・
- お前が悪い
- 会社が悪い
- 取引先が悪い
- お客が悪い
など、「相手が悪い」というマインドの言動化コミュニケーションともいえるのです。
ですから、会社を良くしていこう!というアクションこそ、パワハラを防止していく本質であり、エネルギーになっていくのです。
会社を良くしていこう!アクションコミュニケーションとは?
会社を良くしていこう!というアクションが、パワハラ防止の本質ならば、「会社を良くしていこうアクション」に伴うコミュニケーションのあり方があります。
それこそが、パワハラの防止につながるコミュニケーションのあり方です。
「会社を良くしていこうアクション」 における、コミュニケーションのあり方
- 自分で自分を褒める
- 相手を褒める
- 会社を褒める
- 上司を褒める
- 同僚を褒める
- 部下を褒める
- 後輩を褒める
- 取引先を褒める
- お客様を褒める
「褒める」のコミュニケーションが大切なのです。
「褒める」と言っても、ただ褒めるのではありません。気持ちを知ろうとし、気持ちを分かって、気持ちを認めて、「褒める」ということが大事です。ただ褒めるのは、相手を陥れているのと同じです。
ですから、褒めるの本質とは、以下のようになります。
褒めるの本質
あ~、分かってもらえた~!と相手が感じるほど、相手の存在や価値を認める働きかけをすること
その為に、自分から、
・相手のことを知ろうとし、
・相手のことを分かろうとし、
・相手の気持ちを受け入れて、
・良いところを褒めることが大事
そして、「褒める」と言っても、これだけの方法・手段があります。
褒めるの手段・方法 | ・愛情・愛する ・誉める ・励ます ・ねぎらう ・拍手する ・信頼する ・任せる ・評価する ・敬う ・あやす ・手を振る ・正直な気持ちを伝える ・真心を伝える。 ・挨拶をする ・話しかける ・相手の話を良く聞く。 ・相手の目を見る。・うなずく ・微笑みかける ・仲間に入れる ・一緒に喜ぶ ・手紙を書く ・電話する ・プレゼントする |
簡単に言えば、良いところをどんどん認めて、評価していく風土と仕組みを作っていくということなのです。
しかし、人はマイナス感情に浸りがちです。なぜなら、仕事をする!というストレスがかかる場所にいると、次のようなマインドに陥るからです。
マイナス感情が引き起こすマインド・・自分を守ろうとすることから、引き起こされるマインド
偽物のプライド |
方法論 逃げる |
マイナスの失敗回避欲求の動機 |
あきらめの現実逃避のプログラム |
悩む⇒逃げる、避ける、諦める、もういいと拒絶する |
現状維持 守る 退行する めんどくさい ほったらかし 後回し 自己防衛 |
抵抗 対抗 反抗 萎縮 衝動的 分析 やらない理由 しない理由 やれない理由 言い訳 申し訳 否定 批判 黙る 引きこもる あきらめ 妥協 すり替え すり抜け ごまかす 受け入れない 怯え 恐れ 警戒心 猜疑心 嫉妬心 失敗する 負けを避ける 自己正当 責任転換 他者否定 |
傷つきやすい 相手の欠点や失点ばかりみる マイナスの信念 短所など嫌なところにこだわる。 自分のことには関心があるが、相手のことには関心が無い。自己否定で自分を責めて、他者否定で相手を責める 自罰と他罰 文句ばかり言う 批判 非難 大げさに騒ぐ 正義の仮面 正しさにこだわる 私間違っていない 私悪くない 自己を正当化するために責任転嫁し、他者批判や他者否定を繰り返す。 |
自分を守ろうとするところから、自分だけが心理的優位に立とうとして、自己正当・責任転換・他者否定をしていくのです。
そして、ストレスがかかるところでは、ストレスから自分を守ろうとするマインドが働きます。ですから、ストレスのあるところでは、マイナス感情が働くのです。
このようなマイナス感情がもたらす決定的なデメリットがあります。それは・・・
マイナス感情は、自分自身の成長を止める!
という事です。
ですから、マイナス感情から来るコミュニケーションと、「褒める」コミュニケーションには、これだけの違いがあります。
- 「褒める」コミュニケーションがもたらすもの
- 根本の問題を発見し、解決する。できる理由 やれる理由を見つけ出して実行する。
- 何が何でも答えを見つける。考え抜く。とことんやる。寝ても覚めても考える。発想力。直感。ひらめき。好奇心。追求心。提案力。行動家 面白い 受け入れる 認める 許す 肯定的 建設的 提案型 楽しい よく遊ぶ
- 少々のことがあってもびくともしない。ゆるぎないプラスの信念。こだわる。くじけない。winwinの人間関係を作る。相手に勝たせて自分の勝ち。自己信頼 他者信頼 自信 自分のすごいを知っている。自尊心 自分を尊敬してやまない心。人生の誇りにかけて挑戦。許す。包容力。学びのスキル。親密のスキル。行動する。結果を作る。成果を作る。
- マイナス感情によるコミュニケーションがもたらすもの
- 現状維持 守る 退行する めんどくさい ほったらかし 後回し
- 抵抗 対抗 反抗 萎縮 衝動的 分析 やらない理由 しない理由 やれない理由 言い訳 申し訳 否定 批判 黙る 引きこもる あきらめ 妥協 すり替え すり抜け ごまかす 受け入れない 怯え 恐れ 警戒心 猜疑心 嫉妬心 失敗する 負けを避ける 自己正当 責任転換 他者否定
- 傷つきやすい 相手の欠点や失点ばかりみる マイナスの信念 短所など嫌なところにこだわる。 自分のことには関心があるが、相手のことには関心が無い。自己否定で自分を責めて、他者否定で相手を責める 自罰と他罰 文句ばかり言う 批判 非難 大げさに騒ぐ 正義の仮面 正しさにこだわる 私間違っていない 私悪くない 自己を正当化するために責任転嫁し、他者批判や他者否定を繰り返す。
ここから導き出されるのは・・・・・
会社を良くしていこう!アクションコミュニケーションの本質とは・・・・
「褒める」コミュニケーションである。
ということなのです。
「褒める」の根幹にあるものと、パワハラ防止
パワハラを防ぐための「褒める」の大切さについて、私たちは、何度も記事にしています。
「褒める」について、触れた記事
もちろん、頭では「褒める」ことが大事、という事は分かります。でも、人はこんな単純なことを継続してやり続けることができないのです。それはどうしてでしょうか?
「褒める」を継続できない理由・・・
人はストレスを感じた瞬間に、自分だけを守ろうとするから
※「自分だけ守ろうとする」とは、「自分だけ心理的優位に立とうとする」と言い換えることもできます。
そして、「褒める」の本質はこうなります。
「褒める」の本質
相手の存在や価値を認める働きかけ
「褒める」の結果
認めてもらえてる~ 分かってもらえてる~という感動を相手に与える。
自分だけを守ろうとしている人間は、相手の存在や価値を認める働きかけはしないし、できないのです。考えてもみてください。理不尽や不愉快、ストレスに対して、快く相手の存在や価値を認める働きかけができるでしょうか。100%できません。ひょっとしたら、「俺、ストレスあっても、相手を褒めてるよ!」と言う人がいるかもしれません。でも、その褒めは、相手を感動させていないことがほとんどなのです。
「褒める」を継続してやり続けるには?
ストレスの中でも、相手の存在や価値を認める働きかけをする動機をつくること。
そのため、相手に対する慈しみの心を育てること。
慈しみとは、相手の幸せを願うことである。
幸せを願うから、相手のことを知り、気持ちをわかり、褒めることができる。
幸せを願うことは、いつでもできる。
幸せを願うことで、自分の心が成長する
慈しみの心は、自分で育てることができます。それは慈しみの言葉を心の中で、常に唱えることです。紹介します。
『慈悲の瞑想』の言葉 慈悲の瞑想 - 日本テーラワーダ仏教協会 (j-theravada.net) より
※パワハラ防止用に一部かえてあります。
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように
私の親しい人が幸せでありますように
私の親しい人の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい人の願いごとが叶えられますように
私の親しい人に悟りの光が現れますように
私の親しい人が幸せでありますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
私の嫌いな人が幸せでありますように
私の嫌いな人の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな人に悟りの光が現れますように
私を嫌っている人が幸せでありますように
私を嫌っている人の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている人の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている人に悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
特に、嫌いな人への慈悲の瞑想、自分を嫌っている人への慈悲の瞑想は、非常に効き目があり、「褒める」心を養います。
言い換えれば、パワハラ防止とは「嫌いな人でも、褒め続けること」なのです。実は、これはものすごく挑戦することなのです。
「嫌いな人でも、褒め続ける」・・・このアクションの結果には必ず善い結果が現れます。パワハラ防止でいえば、社員全員が嫌いな人でも褒め続けるコミュニケーションを続けたら、ハラスメントは、その会社から無くなるのです。
パワハラ防止に繋がる、究極のコミュニケーションのあり方
「嫌いな人でも、褒め続ける」
- 「嫌いな人を褒め続けることで見につく能力」
- 根本の問題を発見し、解決する。できる理由 やれる理由を見つけ出して実行する。
- 何が何でも答えを見つける。考え抜く。とことんやる。寝ても覚めても考える。発想力。直感。ひらめき。好奇心。追求心。提案力。行動家 面白い 受け入れる 認める 許す 肯定的 建設的 提案型 楽しい
- よく遊ぶ少々のことがあってもびくともしない。ゆるぎないプラスの信念。こだわる。くじけない。winwinの人間関係を作る。相手に勝たせて自分の勝ち。自己信頼 他者信頼 自信 自分のすごいを知っている。自尊心 自分を尊敬してやまない心。人生の誇りにかけて挑戦。許す。包容力。学びのスキル。親密のスキル。行動する。結果を作る。成果を作る。
まとめ
今回は、パワハラ防止と、コミュニケーションの関係から、究極のアクションのところまで、述べました。いずれにしても、パワハラ防止に「褒める」と言うアクションは不可欠です。とは言っても、なかなか実践することは、難しいのも確かです。
私たちはパワハラ防止でお悩みの企業様のお役に立ちたいと思っています。パワハラ防止で、お悩みの企業様。ぜひ、私たちにご相談ください。
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