医療法人、徳洲会での、パワハラの記事。
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徳洲会でのパワハラの記事が、ありましたので、紹介します。「あほか! どつくぞ!」巨大医療法人・徳洲会で起きた「院長のパワハラ騒動」と「内紛」の一部始終(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース から
【引用はじめ】
「あほか! どつくぞ!」巨大医療法人・徳洲会で起きた「院長のパワハラ騒動」と「内紛」の一部始終
6/7(火) 7:47配信382
マンモス医療グループ「徳洲会」で、幹部のパワハラ騒動に端を発する泥沼の「内紛」が発生していた――。その一部始終を、前編記事「『おまえに責任とれるんか、えっ』巨大医療法人『徳洲会』で、泥沼内紛が勃発していた…!」に引き続きスクープする。(ノンフィクション作家・森功、文中敬称略) 【写真】安倍晋三が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」
部下の外科医を突き飛ばした
そしてポスト徳田の理事長選から7年後の'20年に起きたのが、東上副理事長のパワハラ騒動だった。鈴木が言う。
「初めて東上先生のパワハラを知ったのは、'19年11月の全体会議のあとでした。夜に開かれた懇親会の席で、東上先生本人が『先生、やっちゃったんです』と言うから、廊下で話したところ、パワハラの話でした。ただそのときは私も軽く捉えたんです。副理事長だった福島(安義)先生が対応窓口になり、東上先生に被害者に謝りに行くように指示したと聞かされ、それで済ませていたのです」
東上に対しいったんは、副理事長の福島からの厳重注意処分で済ませた。ところが、そこから事態が急展開する。鈴木はこうも話した。
「実は(パワハラ被害に関する)上申書が出ていたんです。私がそれを見たのが、年が明けた'20年3月25日のことでした。東上先生のいる岸和田病院の外科医が書いたもので、理事長の私と副理事長の福島先生宛になっていた。つまり上申書はもっと前に出されていたのに、私に見せないようブロックされていたのです。
それを見たら、愕然としました。懇親会の席上で簡単に謝って済むような問題じゃない。東上先生を院長や理事から解任しなければならない事態を考えました」
実際、くだんの上申書には、かなり赤裸々なパワハラの実態が綴られている。たとえば、手術後の患者の経過が思わしくなかった際、東上と同じ心臓血管外科の医師に対して暴力行為をはたらいたという。 〈ICUでA先生とK先生を叱責。その場でA先生は数メートル飛ばされるほどの殴打をされる。A先生はリネン室までとばされてシーツなどの中に埋まってしまった状態になる。(この場面はICUナースの1人が目撃)その後、数回の暴行があった。(中略)「あざだらけの状態」だったとの複数の証言あり。家族にあざを見せる訳にいかず、隠れて風呂にはいっていたとのこと〉 この件は'12年12月の出来事だとしているが、そこから'18年にかけ、22件もの訴えが一覧で記されている。たとえば'17年、看護師に対してはこうだ。 〈朝礼時に暴力。「お前何見てんじゃ! なめてんか!」そしてお腹をどつく。※院長が話をしているため、院長を見ていた。それだけでどつかれる。理解できない〉
また'18年の事務員に対してはこう書かれている。 〈会議室で、暴言/罵倒される。「おい! 何やこれ! どないなってんじゃ!」「お前出来へんやつやの! 頭悪いんか! あほか!」「お前に言うてんのじゃ! 聞いてんか! どつくぞ!」〉
鈴木理事長は身を引くも...
理事長だった鈴木はパワハラ問題について、第三者による懲戒委員会を立ち上げた。奇しくも徳洲会では'20年6月の理事長選を控え、このときも副理事長の東上が立候補すると表明していた。そこから東上側が反撃に出る。鈴木が続けた。
「私はこのままパワハラ問題を捨て置けないと考えましたが、東上先生や安富祖先生、パワハラ問題の最初の窓口だった福島先生たちはそれを快く思わなかったのでしょう。逆に選挙違反事件のあと、徳田ファミリーの設計会社とケア施設に対して渡した資金のことを問題にし、私に対する解任動議を出したのです」
それが'20年5月のこと。東上側に副理事長だった安富祖も加わり、逆に鈴木の理事長退任を迫った格好だ。 結果、80歳近い高齢の鈴木が身を引き、東上も理事長選には出ないという形になる。選挙は6月末に実施され、安富祖が理事長に就いた。では、肝心のパワハラ問題はどうなったのか。徳洲会現副理事長の篠崎を含め、何人かの理事に尋ねてみた。話を総合すると以下のような経緯だという。
「懲戒委員会では、はじめ厳しい意見が出ていたそうですが、安富祖先生が理事長に就任すると、話題にもならなくなった。鈴木先生もいないし、理事会でパワハラ問題を持ち出すこともなく、ほとんどの理事は調査結果を知りません。正式な発表ではなく、噂程度の話で、東上先生には岸和田病院の出勤停止処分が下されたと聞きました。理事会には報告もありません」
徳洲会の理事会は全国71の病院長をはじめ、事務局長や看護師長など90人以上の理事で構成される。何人かはこう憤った。
「結局、徳田先生のいなくなった徳洲会は組織の体をなしていない。本来、理事会でこの件を話し合えばいいのですが、そうすると東上副理事長らによる報復人事が怖い。モノ言えば唇寒しで、真相が葬られているのです」
激化する権力闘争
徳洲会本部に取材を申し込むと、安富祖理事長名で次のような書面回答があった。
「懲戒委員会は、東上震一副理事長が職員に対する業務上の不備や残業の多さを指摘、指導するに際し、病院の責任者として許容される指導の範囲を超えて、厳しく叱責したこと等のパワハラ行為が認められるとの判断をしました」
パワハラを認めながらも、処分内容についてはこう逃げを打つ。
「'18年12月の福島安義副理事長から厳重注意後は東上震一副理事長が態度を改め、トラブルがないことが確認できたことをも考慮して、懲戒処分としては『出勤停止』が相当との結論に至り、当医療法人は'20年9月25日付で『出勤停止』の懲戒処分を実施し病院内で公表しました」
だが肝心の出勤停止期間を尋ねても答えない。懲戒委員会の中核メンバーに話を聞くと、こうだ。
「これは鈴木先生と東上君の権力闘争ではある。一方で安富祖先生はアンチ鈴木で、鈴木先生に対する抵抗感があるようです。東上君に関するパワハラはそれを受けた本人がどう感じるかで決まるので、我々は処分したわけです。私は『処分を公表してください』と(安富祖先生に)お願いしました。しかし、公表は岸和田病院内部での掲示だけだったらしい。
処分内容については、出勤停止1ヵ月、2ヵ月という意見もあったが、院長が長いこと不在だと病院の業務が滞るから1~2週間にしとこうか、という議論があった気がします。それが最終的に3日になったか、1週間、2週間だったのか、そこは覚えていません」
この懲戒委員会メンバーは、徳洲会本部へ筆者が取材を申し込んだ後、この件について理事長の安富祖と話したという。にもかかわらず、わずか2年前の処分内容を覚えていないというのも解せない。つまるところ、現在の徳洲会は退任を表明した理事長の安富祖に代わり、次期理事長最右翼となっている副理事長・東上の顔色をうかがい、組織が硬直化しているように思えてならない。改めて鈴木に尋ねた。
「私が懲戒委員長から聞いたところでは、徳洲会本部が処分を軽くしたと聞きました。つまり、処分は懲戒委員会の結論とは異なる内容になった。土日を含んだ3日間の出勤停止だったそうで、つまり形ばかりの処分だったという話です」 理事長選を前に噴出したパワハラ騒動。マンモス医療法人の理事たちは、それをどう捉えるだろうか。
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もり・いさお/'61年福岡県生まれ。『週刊新潮』編集部などを経てノンフィクション作家。'18年『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)で大宅賞受賞。『墜落 「官邸一強支配」はなぜ崩れたのか』『ならずもの 井上雅博伝―ヤフーを作った男』他
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『週刊現代』2022年6月4日号より
【引用終わり】
権力闘争において、パワハラはよく起こります。自分の立場を正当化するために、相手に責任転嫁し、否定し、追いやることが、パワハラの本質だからです。それは、パワハラの心理からも明らかです。
この件は、それが明らかだと思います。