パワハラの防止対策で必要な大切な視点とは。

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ハラスメントの無い企業の定義
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企業様のパワハラ研修・パワハラ防止のご相談を承っております。
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私たち職場環境改善工房は、以下のお電話で、企業様や個人さまのハラスメント対応の相談を承っております。
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ちなみに、ご相談に対応するコンサルタントのプロフィールは、こちらになります。

パワハラを防ぐために、覚えておくべき3つの視点

労働施策総合推進法により、企業には、パワハラ防止措置を講じる義務があります。ですから、どこの企業も法律にのっとったハラスメント防止措置を形式的に講じているとは、思います。

実際に、どういう措置を講ずべきかは、私たちも何回も記事にしています。

しかし、本当にパワハラを防ぐためには、その特性をキチンと把握しておく必要があります。

ハラスメントの特性

パワハラコミュニケーションの特性 3つの特徴

  • 一方的である(自己正当化する)
  • 無自覚である。
  • 自分だけが心理的優位に立とうとする

これらは、私たちは、「ハラスメントの心理」として、何度もご説明しています。

簡単に言えば、自分だけを守るためのコミュニケーションが、ハラスメントに繋がっていくのです。

相手の気持ちを知ろうとせず、相手の気持ちを分かろうとせず、相手の気持ちを理解しようとせず、自分だけを守るためのコミュニケーションが、いつの間にか、ハラスメントになってしまっているのです。

パワーハラスメントを防ぐために必要な心構え。

ハラスメントを防ぐためには、一人一人の心がけが必要であり、そのために必要な心構えがあります。

ハラスメントを防ぐための心構え、3つの構え

  • 自分もハラスメントを(無自覚に)してしまうと心がけること
  • ハラスメントは、「自分だけを守る」ために引き起こされるということを知ること。
  • 相手を肯定する(相手の存在や価値観を認める)コミュニケーションをとること。

具体的には、どうすれば良いでしょうか? それぞれ見ていきましょう。

自分も「ハラスメントをしてしまう」という事を知る。

意外かもしれませんが、「自分がハラスメントをするかもしれない」と自覚することが大事です。 この自覚が、瞬間瞬間で言葉を選んだり、冷静になったりして、スムーズで相手にも良い影響を与える、コミュニケーションに繋がっていきます。

知っておくべきことは、ハラスメント行為は、無意識無自覚で行われるという事です。しかも、自分を守ろうという動機や感情から生まれます。自分を守ろうとする感情は、不快感情です。不快感情にも、これだけの種類があります。

人間の不快感情リスト

快か不快か基本感情仮面感情:その人が最初に持っていた基本感情(喜び 喜べない 悲しみ 恐れ 怒り)が禁止されたり、抑圧されたり、抑制したりした結果出現した二次的感情のこと。つまり、甘え残しや思い残し、言い残しなど、「わかって欲しい欲求 認めてほしい欲求 かまってほしい欲求 思い通りにしたい欲求」が満たされなかったときや、あきらめたのにあきらめきれない中途半端なときに出現する。
不快感情喜べない喜べない 楽しめない 嬉しくない 面白くない しらける ネクラ むっつり 無口 無表情 無力感 優越感 不機嫌 不愉快 意味づけ ガッカリ
不快感情悲しみ淋しい 憂鬱 気になる 後悔 不安 情けない わかんない 見たくない 不信感 つらい 苦しい 罪悪感 自責感 自己卑下、意味づけ 依存 支配 混乱 逃げる 警戒心 あきらめ いじける みじめ 自己嫌悪 無力感 悲しい 空しい 虚無感 もういい 失望 否定 絶望 拒絶 疎外感 モヤモヤ
不快感情恐れ不安 心配 妄想 否定 焦り 混乱 あきらめ 見られたくない 依存 妥協 猜疑心 落ち着けない 見たくない 支配 服従 劣等感 空騒ぎ 自己防衛 話のすり替え 良いカッコしい 強がり 我慢 怯え 警戒心 逃避 嫌悪感 比較 意味づけ はぐらかし やばい 恥ずかしい もったいない 虚勢 対抗 ざわざわ
不快感情怒り
二次感情
イライラ むかつき 焦り 諦め 不平 不満 支配 無気力 悔しい 嫉妬 憎しみ 恨み すねる うらやましい ねたみ 敵意 殺意 優越感 責任転換 自己正当 批判 非難 否定 拒否 拒絶 排除 許せない めんどくさい 時間からの支配逃れ 支配逃れ 嫌味
これらの感情がぐるぐる巡り巡り続けているのです。

この不快感情から自分を守るために、マイナスの影響を与えるコミュニケーションを取ってしまうのです。いわば、パワハラコミュニケーションの方程式は、以下のようになるのです。

パワハラコミュニケーションの方程式

不快感情×自己防衛+(自己正当化+責任転換+他者否定

いわば、少しでも不快感情を感じるのであれば、それはハラスメントに繋がる可能性があるという事です。だから、常日頃からこの自分の中にある、不快感情に気づき、それを転換していくことが大事なのです。

ハラスメントの本質を知ること。

ハラスメントの本質とは、自分だけが心理的優位に立とうとすることに他なりません。その為に、自分を正当化し、責任転換し、他者否定してしまうのです。自己正当化し、ハラスメントのコミュニケーションをとるパターンには、以下のようなものがあります。

自己正当化し、責任転嫁し、他者否定する
不快感情から逃れるために、自分だけが心理的優位に立とうとします。その為に、自己正当化し、責任転嫁し、他者否定する言動をとります。

私正しい/あなたが悪い・・私が正しいことを証明するために、あなたがが悪いということを言い続けたりやり続けたりする。
私正しい/間違っているのはあなた・・私が正しいことを証明するために、あなたが間違っていることを言い続けたりやり続けたりする。
私悪くない/悪いのはあなた・・私が悪くないことを証明するために、悪いのはあなただということを言い続けたりやり続けたりする。
私間違っていない/間違っているのはあなた・・私が間違っていないことを証明するために、間違っているのはあなただということを言い続けたりやり続けたりする。
私間違っていない/私を否定するな・・私が間違っていないことを証明するために、私を否定するなということを言い続けたりやり続けたりする。
ハラスメントの言動をとる
そして、無理やり強制的に相手を説得することで、自分の恐れや怯えの感情を克服しようとする。

強制的 無理やり、頭ごなし、押し付ける、責める、諦めさせる、威圧する、怯えさせる、委縮させる、拒絶させる
怒る 怒鳴る 同情させる 混乱させる 罪悪感を持たせる 責任を押し付ける やって当たり前 当然だろう

つまり、不快感情から、自分を守るためのコミュニケーションが、ハラスメントの本質なのです。

ハラスメントをしないための心構え(褒めるコミュニケーション)

では、ハラスメントにならないコミュニケーションとは、どういうものでしょうか?

簡単に言えば、相手の気持ちを分かって、それを表現するすることです。ハラスメントの100%が一方的なコミュニケーションですから、相手のことをキチンと認めるコミュニケーションをとっていくことが大事です。ですから、ハラスメントにならないコミュニケーションをしていくには、①知って ②分かって ③認めて ④褒める のステップが必要なのです。

ハラスメントにならないコミュニケーション

①知って・・・
コミュニケーションの上で大切なことは、相手の気持ちを知るという事です。自ら、相手の気持ちを知ろうとする意欲が大切です。この知ろうとする意欲こそが、相手とのコミュニケーションを円滑にする第一歩になります。
②分かって
分かるとは、相手の気持ちを「要は〇〇なのね」と短い言葉で理解することです。言葉で表現できると言っても過言ではありません。
③認めて
これは、相手の気持ちを受け入れるという事です。それが不快感情であるなら、不快感情であることを受け入れるという事です。実はこの相手の気持ちや感情を受け入れていない人がとても多いのです。
④褒める
褒めるとは、「相手の存在や価値を認める働き掛け」のことです。
「褒める」には、下記のような方法があります。

・愛情・愛する ・誉める 
・励ます ・ねぎらう ・拍手する 
・信頼する ・任せる ・評価する 
・敬う ・あやす ・手を振る 
・正直な気持ちを伝える ・真心を伝える。
・挨拶をする ・話しかける ・相手の話を良く聞く。
・相手の目を見る。・うなずく ・微笑みかける 
・仲間に入れる ・一緒に喜ぶ ・手紙を書く 
・電話する ・プレゼントする

気持ちを受け入れてもらえると、信頼関係が増していきます。ですから、こういうコミュニケーションを会社の中で浸透させていくことは、とても大事なことなのです。

まとめ

ハラスメントを本当に防ぐには、その本質を知り、根本的に防いでいく必要があります。

ハラスメント防止を考えている方は、私たちにご相談いただければと思います。

ハラスメント防止の研修とコンサルティングを行っています。

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