パワハラやセクハラの被害者は、なぜ追い込まれることが多いのですか?
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いじめられる側は、イヤイヤながら、パワハラを受け入れる!という心理を持ち合わせているのです。そして、耐えきれなくなって、諦めや妥協の最終的手段として、自ら組織を離れる選択をするのです。今回は、そういうハラスメントの心理に触れながら、ハラスメント被害者がなぜ、追い込まれてしまうのか、述べてみたいと思います。
目次
ハラスメントのコミュニケーションの本質が、被害者を追い込む
私は、「ハラスメントを無くす」をテーマに、コンサルティングや社員教育、個人相談をやっております。個人相談は1000件以上の実績があります。
私は実践心理学も習得していますので、その点で、なぜ、パワハラやセクハラの被害者が追い込まれてしまうのか、回答させていただきます。
いじめや、パワハラで起きているコミュニケーションの本質は以下のようになります。
◆いじめやパワハラをしている方(自分OK 相手OKではない 他者否定感情)
- コミュニケーションの取り方
- 強制的 無理やり、頭ごなし、押し付ける、責める、諦めさせる、威圧する、怯えさせる、委縮させる、拒絶させる
- 怒る 怒鳴る 同情させる 混乱させる 罪悪感を持たせる 責任を押し付ける やって当たり前 当然だろう
- 内面・内心
- 拒絶 拒否 トラブル 裏切り 敵意 憎しみ 恨み 暴行
- 場合によっては・・・・だます、復讐
◆いじめやパワハラをされている方(自分OKではない 相手OK 自己否定感情)
- コミュニケーションの取り方
- やってるふり やるふり やってるつもり しているつもり あ~あ、またか~ やっぱり~ どうせ~ 仕方がない まあいいか 諦め 妥協 やらされる 義務的 やらされ感 怒りでやる 拒絶感をもつ 嫌悪感を持つ ストレスがたまる
- 内面・内心
- 仕方ないと自分に言い聞かせる 悩む 迷う 必要以上に何かを思い込ませる。グズグズする やらなきゃ! しなきゃ! 妥協 あきらめ イヤイヤする もういいや
つまり
- いじめをする側・・・・無理やり強制的に説得する
- いじめられる側・・・・無理やり強制的に納得する
という心理的構造があるのです。
ハラスメントされる側は、イヤイヤ受け入れるという心理がある。
いじめられる側は、イヤイヤながら、パワハラを受け入れる!という心理を持ち合わせているのです。そして、耐えきれなくなって、諦めや妥協の最終的手段として、自ら組織を離れる選択をするのです。
余談ですが、私は相談の中で「ハラスメントの本質は、職場環境の悪化だから、積極的に改善提案すれば、会社は良くなるよ、改善提案のお手伝いをするよ~」と提案します。実際にそれで改善された事例もたくさんあります。
ただ、100人提案したら、99人はそれに応じません。なぜなら自分の自己否定感情を正当化する手段・手法を知りたがるからです。これは自分だけOKで満たされたいという欲求なのです。そういう人に自分も相手も肯定する「改善提案」は受け入れられません。
ですが、被害者が組織を出ていくのも、一種のマイナス感情の動機から起こりますから、それを乗り越えないと、ハラスメントの問題は解決できないのです。
ハラスメントの心理
では、どうしてハラスメントを引き起こしてしまうのでしょうか?
基本は「恐れや不安から、自分だけを守ろうとする」「値引きの心理」から始まります。
そして、態度で攻撃したり、言葉で攻撃したりするのです。
怯えてるから、攻撃する。不安だから攻撃する。
それに対して、被害者側は、
- 私が悪いんだ~
- 私がダメなんだ~
- 私ができてないんだ~
と自己否定感情に漬かり、メンタル疾患に異常を来すのです。
ハラスメントから起こる自己否定感情
精神科医のかたが、パワハラでうつ病になった方の言動を残していますので、ご紹介します。。
入院症例6 パワハラにより発症したうつ病
key word パワハラ うつ病 職場調整 SST 柔道療法
20歳代男性
大学卒業後事務系職員。職場結婚し、1子あり。4月に配置換えになったが、上司のやり方に馴染めずストレスを感じるようになる。数ヶ月後、上司のやり方についていけない気持ちが更に強くなり、次第に上司の顔を見るのが怖くなって来た。眠りが浅くなり夜中に何回も目が覚める、朝になるのが嫌と感じる、出来るなら仕事を休みたいと思うようになった。極度にふさぎ込んだ様子にうつ病ではないかと家族が心配し、母親同伴で受診にいたる。
初診時診察状況
打ちひしがれた感じ。
仕事の能率が落ち、上司の指示についていけない自分に自己嫌悪を感じており、問診に対し「自分を責めてしまう」「消えてしまいたい」「自分が悪いと感じている」「死にたいとは思わない」など返答される。
胃部の圧迫感もある。診断・治療・対策
パワーハラスメント(パワハラ)により発症したうつ病と診断し、十分な休養と職場調整やリハビリが必要と判断した。
この太字の部分の「自分を責めてしまう」「消えてしまいたい」「自分が悪いと感じている」が自己否定感情による言動です。自分で自分を無理やりに納得させてしまったがゆえに、追い込まれてしまうのです。
まとめ
セクハラやパワハラが人を追い込むのは、ひとえに自己否定マインドに入ってしまうからです。無意識・無自覚な攻撃は受け続けると、間違いなく心にダメージを受けます。
ですから、セクハラ、パワハラで悩んでいる人は、ぜひ、私たちにご相談いただければと思います。
以下のメールフォームから、ご相談いただけますので、よろしくお願いいたします。
参考記事+動画
パワハラセクハラ相談の私たちの考え方は、こちらの記事も参照ください。
また、私たちは、パワハラ防止研修も行っています。研修の動画も参考いただければと思います。
春日井商工会議所 青年部さまでのハラスメント研修です