パワハラで自殺にまで追い詰められた事例
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目次
自殺に追い込まれたパワハラ相談事例
私が実際に相談に対応した事例を、お伝えさせていただきます。
これは、ある人物(専務A)が報復的に人事権をもって「徹底的に仕事ができない」状態にして、自死に追い詰めるまで追い込んだ事例です。
そして、この事例は、数名が対象となっており、その中のCさんが私にはじめて相談させていただいた時点で、既に1名が自殺に至っておりました。かなり深刻な状況です。ひとまず解決に至りましたが、命がかえって来る訳ではありません。
事例概要
会社の方針転換に伴い、リストラ策として、経営者である専務Aが権限をもって4人の営業マン(40代~50代)を理由もなく、
① 一方的に降格・減給(2013年4月)し、
② 業務内容を変更(担当を全て外し、全くの新規開拓営業)
③ 営業ツールさえも与えず(移動に必要な車・資料を与えない)
④ 成績があがらないという理由でたった、半年で子会社への出向を命じた(しかも、営業ではなく、生産管理部門)
⑤ この間、事あるごとに対象になった4人を責め続けた。
⑥ また、4人のうちの1人Bさんは降格・減給をきっかけに家庭内不和が起こり、奥様がうつ病発症、そして6月にBさん自身が自死した。
事例背景
・この会社は過去5年間で赤字を出しておらず、しかも自己資本比率を28%から45%まで引き上げている。
・対象となった4人の前年の成績は、対前年比80%~120%と決して、降格・減給となるようなものではなかった。(つまり、正当性が無い)
・ 専務Aはもともと社員間で「問題あり」と思われており、部下側の訴えにより左遷されたことがある。報復的な意味合いもあったのではないかと疑われる
・4月1日付で秘密裏に就業規則を改定した(違法な改定、改定には労働者の合意と労働基準監督署への届出が必要
結局、この事例はCさんの思いもあって、降格取り消し・減給分は払い戻して、元の職場に戻すということで決着しましたが、しかし、命が返ってくるわけではありません。(※、尚 Bさんへの損害賠償等に至らなかったのは、ご家族がこの交渉の当事者にならなかったこともあります。心痛あまりあります)
権力を使った報復的なハラスメント
この事件の特徴は、権力を使った報復的なハラスメントということができます。優秀な社員たちによって、正当な評価で左遷されたことに対して、恨み辛みをを募らせ、専務取締役に就いた途端、狙いすまして、追い詰めていった事案です。
人は、権力を持った途端に、自分の思い通りに事を運ぼうとします。地位を自分の正当化の為にフルに活用し、相手を追い詰めていくということもあるのです。
実際に、ハラスメントに遭った時の対応法についての記事紹介。
実際にパワハラに遭っているときの対処方法や、考え方の基本についても、私たちは述べていますので、是非、この記事も参照ください。
まとめ
この件を私たちがとして挙げるのは、ハラスメントが人の心と命を平気で奪うことがあるということを知っていただきたいからです。しかも会社内の力関係を利用して、巧妙に正当化して追い込んでいくことがあるということを知っていただきたいからです。
ハラスメントに対して、キチンと自分の身を守っていきましょう!ということをお伝えしたく思います。ハラスメントでお悩みの方は、私たちにご相談ください。
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参考記事
パワハラ・セクハラへの対応の私たちの考え方は、こちらの記事も参照ください。