ハラスメントの根本原因は、何でしょうか?

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私たちが相談対応したパワハラの事例はこちらになります

今回は、私たちがパワハラ相談のノウハウを構築していったことで得た、心理的な根本原因についてお伝えします。

パワハラの根本原因は、「人間の防衛本能」

原田芳裕

パワハラする人って、どうして、パワハラをするんだろう・・・・・

こんな疑問を感じたことありませんか? 本当に不思議なのですが、第3者から見たら、「パワハラ!!」と思うことを、本人はやり続けていることが多いのです。

実は、パワハラは「誰でもやり続ける可能性がある」ものです。そこには、人間の防衛本能があります。パワハラ行為の心理的構造を見ていきましょう。

パワハラは「人間の防衛本能から来る。」

パワハラ行為の心理的構造

なぜ、パワハラをしてしまうの?
パワハラは、恐れ、怯えから来る。
パワハラは、何かに恐れを感じたり、怯えを感じたりすることで、発生する。自己防衛本能から起こります。
自己正当化し、責任転嫁し、他者否定する
恐れや、怯えの感情から逃れるために、自分だけが心理的優位に立とうとします。その為に、自己正当化し、責任転嫁し、他者否定する言動をとります。

私正しい/あなたが悪い・・私が正しいことを証明するために、あなたがが悪いということを言い続けたりやり続けたりする。
私正しい/間違っているのはあなた・・私が正しいことを証明するために、あなたが間違っていることを言い続けたりやり続けたりする。
私悪くない/悪いのはあなた・・私が悪くないことを証明するために、悪いのはあなただということを言い続けたりやり続けたりする。
私間違っていない/間違っているのはあなた・・私が間違っていないことを証明するために、間違っているのはあなただということを言い続けたりやり続けたりする。
私間違っていない/私を否定するな・・私が間違っていないことを証明するために、私を否定するなということを言い続けたりやり続けたりする。
ハラスメントの言動をとる
そして、無理やり強制的に相手を説得することで、自分の恐れや怯えの感情を克服しようとする。

強制的 無理やり、頭ごなし、押し付ける、責める、諦めさせる、威圧する、怯えさせる、委縮させる、拒絶させる
怒る 怒鳴る 同情させる 混乱させる 罪悪感を持たせる 責任を押し付ける やって当たり前 当然だろう

恐れや怯えの感情は誰でもあるものです。そこから自分を守ろうとすることが、ハラスメントを起こす心理の招待なのです。

誰でも、ハラスメントをする可能性がある。

いわば、人間は不快感情を持っている以上、誰でもハラスメントをする可能性があるという事です。

人間の不快感情リストもこれだけあります。

人間の不快感情リスト

快か不快か基本感情仮面感情:その人が最初に持っていた基本感情(喜び 喜べない 悲しみ 恐れ 怒り)が禁止されたり、抑圧されたり、抑制したりした結果出現した二次的感情のこと。つまり、甘え残しや思い残し、言い残しなど、「わかって欲しい欲求 認めてほしい欲求 かまってほしい欲求 思い通りにしたい欲求」が満たされなかったときや、あきらめたのにあきらめきれない中途半端なときに出現する。
不快感情喜べない喜べない 楽しめない 嬉しくない 面白くない しらける ネクラ むっつり 無口 無表情 無力感 優越感 不機嫌 不愉快 意味づけ ガッカリ
不快感情悲しみ淋しい 憂鬱 気になる 後悔 不安 情けない わかんない 見たくない 不信感 つらい 苦しい 罪悪感 自責感 自己卑下、意味づけ 依存 支配 混乱 逃げる 警戒心 あきらめ いじける みじめ 自己嫌悪 無力感 悲しい 空しい 虚無感 もういい 失望 否定 絶望 拒絶 疎外感 モヤモヤ
不快感情恐れ不安 心配 妄想 否定 焦り 混乱 あきらめ 見られたくない 依存 妥協 猜疑心 落ち着けない 見たくない 支配 服従 劣等感 空騒ぎ 自己防衛 話のすり替え 良いカッコしい 強がり 我慢 怯え 警戒心 逃避 嫌悪感 比較 意味づけ はぐらかし やばい 恥ずかしい もったいない 虚勢 対抗 ざわざわ
不快感情怒り
二次感情
イライラ むかつき 焦り 諦め 不平 不満 支配 無気力 悔しい 嫉妬 憎しみ 恨み すねる うらやましい ねたみ 敵意 殺意 優越感 責任転換 自己正当 批判 非難 否定 拒否 拒絶 排除 許せない めんどくさい 時間からの支配逃れ 支配逃れ 嫌味
これらの感情がぐるぐる巡り巡り続けているのです。

不快感情への恐れや怯えが、パワハラに繋がります。このことからも、誰でもパワハラをする可能性があるのです。

予想以上に低い「パワハラの認定基準」

実は、裁判所が「パワハラ」と認定する基準は、ものすごく低いです。その例を出しましょう。

パワハラに該当する言動

2014年の裁判例ですが、この傾向は今の裁判でも引き継がれています。つまり、ちょっとした言い過ぎが裁判でパワハラと認定されてしまう可能性があるのです。

パワハラにならない言葉は、「気持ちをわかって、褒めること」

では、どうすれば「パワハラ」とならないのでしょうか?

パワハラの根本は、自分だけが心理的優位に立とうとすることです。ですから、基本的には、相手の気持ちを分かって、褒める(表現する)ということが大事です。

パワハラにならない言葉になるには、どうすれば良いのですか?

知って、分かって、認めて、褒めることです。

パワハラを根本的に解決するための基本

  • 相手を「思いやる」コミュニケーションを実践し続けること
    • 相手の気持ちを分かろうと努力し続ける実践
    • 相手の気持ちを分かって「表現し続ける」実践
    • 相手の気持ちを認めて自分に受け入れる実践の継続
    • 相手のことを褒める実践

相手の気持ちを「知って、分かって、認めて、褒める」ことをやり続けない限り、パワハラは根本から解決しない!

互いに、相手の存在や価値を認める働きかけをし続けることが、ハラスメントを無くしていく基本なのです。

互いに互いを認め合う関係を作っていくことが、パワハラを解決する根本的な基本

まとめ

パワハラは、根本的に、恐れ・怯えの感情であり、自分だけを守る本能に原因があります。そこを克服するには、相手を褒めるコミュニケーションを取り続けることが大事なのです。

パワハラでお悩みのかた、私たちは、パワハラでお悩みの方のご相談に対応しています。
是非、私たちにご相談いただければと思います。

ハラスメントの無料相談を行っています。 企業様のハラスメント対応のご相談も承っております。

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