労働相談で「パワハラ」を解決に導くための、思考回路

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多くのパワハラを解決に導いてきました。今回は、パワハラの相談に対して、私がどういう思考で解決に導こうとしているのか、お伝えしたいと思います。

労働相談1000件以上から見えてきた、パワハラ解決の基本的道筋とは

私たちは、1000件以上のパワハラ相談に対応してきました。そこから見えてきたパワハラ解決で目指すべき着地点というのが、あります。

パワハラ解決で目指すべき着地点

  1. 安心感を与える
    • 不安な点は何か
    • 安心できる状態はどういう状態か。
  2. 安心できる状態への道筋を示す。

実は、パワハラは、やり方さえ間違えなければ、簡単に解決できるものです。その上で、「安心」できる解決を目指していくことが、スッキリしたパワハラ解決に繋がっていくのです。

そうです。私は、パワハラ相談者の「安心」をキーワードに、どういう状態であれば「安心」できるのかを模索して、対応しています。

「整理」と「戦略」を見える化することは、パワハラ解決の大基本

まず、パワハラの相談を受けたときにすべきことが、「整理」と「戦略立て」です。

  • 整理・・・起こった出来事を時系列で整理する。
  • 戦略立て・・解決への道筋を描いて示す。(法律・民事訴訟手続きによる解決の経験が必要)

この、「戦略立て」が素人の方だと、とてもハードルが高くなります。「戦略立て」を身につけるには、以下のスキルが必要です。

  • 団体交渉による解決経験10件以上
  • 労働審判・裁判手続きによる解決経験10件以上

つまり、法律的にも負けない戦略立てができるかどうかという事が大事なのです。

ちなみに、私は最近、戦略立てにおいて、以下の書籍を参照しています。

平井康太(弁護士) (@Kota_Hirai) / Twitter
新・労働相談実践マニュアル | 日本労働弁護団 (roudou-bengodan.org) 

非常に体系的で、少し複雑な案件の場合、この本から解決の糸口を見つけることが多いのです。

厄介なのは、パワハラ相談者に宿る「不快感情=腹いせの心理」

ただ、パワハラを受けていると感じている側は、自分が味わった不快感情を相手にも同じように味わわせたいと無意識無自覚に思っていて、それが謝罪や慰謝料の請求と言ったことに固執する言動をし続けることがあります。これを、「腹いせの心理」と言います。

腹いせの心理

自分が味わった不快感情を相手に味わわせようという、無意識無自覚の欲求

腹いせ/腹癒せ/はらいせ - 語源由来辞典

この心理は、自分を正当化し、他人に責任転嫁して、他者否定を続けることで、自分の味わった不快感情を克服しようとしますl。
その方法・手段として、目的を謝罪や慰謝料などに定め、ありとあらゆる手段を使って、相手を攻撃し続けます。しかも、自己正当化し続けるので、折れるところを折れようとしません。折れたふりして、別の方法手段で目的を達成します。客観的で合理的な解決よりも、自分だけが心理的に優位に立つことに執着し、相手を苦しめ続けることを厭いません。

「パワハラ」を材料として、この腹いせを達成しようとする人は一定数います。執着し続けると、パワハラの解決が不可能になってくるので、相談継続をお断りすることがもしばしばあります。

パワハラの敵は、「自分自身の弱さと向き合えないこと」

パワハラと向き合って解決することは、とてもエネルギーのいることです。率直に言えば、パワハラに対して「自分の意思をはっきりと言う」ことが怖く、弱さと向き合えず、結局何もできず、解決から遠ざかり、泣き寝入りしてしまう事もあるのです。

自分がパワハラに遭ってるのに・・・・と思うかもしれませんが、自分自身がパワハラに対抗することは、心構えとしての基本中の基本なのです。しかし、多くの人がパワハラ行為の辛さから、逃げることを選択します。解決へのアクションをしないのです。

実はパワハラ相談者も、解決の過程で何回も理由をつけて、逃げようとします。その時、私は逃げた結果がもたらす不利益をいくつも述べて、とどまらせます。パワハラから逃げると、別のハラスメントがやってくるのです。 だから、パワハラと向き合うことはとても大切なのです。

パワハラ解決の選択肢をイメージさせて与える

パワハラ相談で大事なことは、解決のイメージがわきやすいように、分かりやすく説明するという事です。

的確なアドバイスは誰でも欲しいと思っています。しかし、パワハラ相談をされる方は、不安や恐れに大なり小なり怯えていて、なかなか、難しい話は、耳に入りにくいところがあります。ですから、「キチンと解決のイメージ」を伝えることが大事です。

キチンと解決のイメージを伝えるには、次の手順を踏むことが有効です。

パワハラ解決のイメージへの誘導路

  1. 不安点を明確にする
    • どういうところが不安なのか?
  2. どうなれば、不安が解消されたと言えるのか?
  3. 不安を解消するための、提案をする。
    • 「こうすれば、不安が解消されます。」

不安を明確化することで、不安が解消できるイメージすることが大事です。

解決の肝は、「安心感」。「ありがとう」の言葉が自然と出たら、信頼感あり。

不安を解消するイメージを与えることは、安心感を与えます。

大事なことは、「この人なら、具体的にいろいろなことを教えてくれる、解決方法を導いてくれる!」と思ってもらう事です。安心感からは、自然と「ありがとう」の言葉が出てきます。

私は、この「ありがとう」の言葉を貰うために、日々相談活動に勤しんでいます。

まとめ

パワハラの相談において、どういう問題を解決すべきかは、人それぞれだったりします。ですから、具体的な解決案をアドバイスする前に、どういうことが不安なのか、を具体的に聞き出すことが大事なのです。

労働相談における、私の思考回路は、正しく相談される方の「不安」を聞き出すことに他ならないのです。

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