パワハラに「言葉の暴力」が伴なうのは、どういうときか。

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パワハラ行為に言葉の暴力が伴う事が多いのはなぜ?

不快な言葉を言われた時に、「これって、パワハラ?」「言葉の暴力じゃないの?」と感じてしまう事が往々にしてあります。

しかし、パワハラ行為に言葉が暴力性を帯びることを、上手く説明できる人は少ないです。

今回は、パワハラが「言葉の暴力」になってしまうメカニズムについて、お話をいたします。

実際のパワハラの録音(言葉の暴力)

ここでは、実際のパワハラの録音を公開したことがあります。

ここで公開している実際のパワハラを、ここでも公開しましょう。

パワハラの録音

いきなり責められています。
1分ぐらいからパワハラが始まります。実はこの時、上司は一部の人間と酒盛りを始めていた状態でした。
モノが無くなったことに言いがかりをつけられて、「弁償しろ!」と上司に言われました。

このような暴力性を帯びた言葉が、なぜ、職場でまかり通ってしまうのか、述べていきます。

言葉の暴力の本質

「言葉の暴力」を辞書で引くと、こういう意義が出てきます。

言葉の暴力

言葉の暴力(ことばのぼうりょく)とは、言葉で他者に対して心理的に制圧を加える心理的暴力をいう。

概要[編集]

口の暴力とも称される。精神的暴力の一つであり、いじめやハラスメントの手段の一つとなる場合もある。

立場や力の差などにより反抗できない弱い相手に対し行われる肉体的・物理的な暴力同様に、言葉であっても反抗する事ができない弱い相手に心因的・精神的な苦痛を与えることも暴力でありハラスメントである。ゆえに言い勝ったつもりでも言葉による暴力を振るった可能性もあり、「力で勝てないから言葉で」「言葉で勝てないから力で」相手をねじ伏せても暴力になりうる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ナビゲーションに移動検索に移動

この意義だと、弱い相手に対して行われる精神的暴力が言葉の暴力と言えます。
しかし、ここに大きな疑問点が残ります。果たして、弱い相手をそう簡単に見出せるものなのかどうか?という事です。

人間はコミュニケーションのパワーバランスを図りながら、自分の立場を守ろうとします。その為に、わざわざ「弱い相手」を探してまで暴力をふるおうとしません。

相手が弱そうと感じたら、言葉や態度で攻撃するでしょう。相手が強そうと感じたら、従順や謙虚なフリをするのです。

相手によって、攻撃をしたり、従順になったりするのです。となると、言葉の暴力とは、弱い相手と感じた相手に対する言葉による攻撃と言えます。

言葉の暴力の本質

  • 弱い相手と感じた相手に対する、
  • 言葉による攻撃

パワハラ行為の本質

一方で、パワハラの本質とは何でしょうか?

パワハラの定義は、パワハラ防止法(労働施策総合推進法)によると、①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。

しかし、この定義のままでは、パワハラ行為の本質はつかめません。そもそも、「優越的な関係を背景とした言動」とすると、行為者が優越的な立場であることを認識していないとパワハラでないような印象さえいだきます。

しかし、実際にはほとんどのパワハラ行為が無意識で無自覚に行われます。このことは、優越的な立場を意識的に作ってパワハラ行為をする人間は、ほとんどいないことを示します。

では、なぜ、ほとんどのパワハラ行為が無意識で無自覚に行われるのでしょうか?

パワハラ行為の根本的な原因は、行為者が隠し持っている「恐れ」や「怯え」です。

パワハラ行為者が隠し持っている「恐れ」や「怯え」の例

  • 出来ていないと言われたくない
  • 間違っていると言われたくない
  • ミスだと指摘されたくない
  • 非難されたくない
  • 本当は仕事をしたくないという本心を悟られたくない
  • 情けない奴と思われたくない
  • できない奴とレッテルを張られたくない。

こういう気持ちを持っていると、それを分からないようさせる動機が発生します。

隠し持っている「恐れ」や「怯え」を分からなくさせるための動機(欲求)
(↑のパワハラ行為者が隠し持っている「恐れ」や「怯え」の例に対応して。)

  • 出来ていないと言うな!
  • 間違っていると言うな!
  • ミスだと言うな!
  • 非難するな!
  • 怠けていると思うな!
  • 凄い奴だと思え!
  • できるやつだと思え!

そして、この動機を満たすためには、自分を正当化しようとします。他者否定/責任転換/自己正当は、ハラスメントコミュニケーションでは常に起こっていることですが、共通しているのは、「自分だけが心理的に優位に立つ」という事です。
ですから、ハラスメントをする心理というのは、こうなります。

ハラスメントする心理。

定義

  • 自分だけが心理的優位に立つために相手の存在や価値を下げる

動機(欲求)と戦略(言動) ※こういう動機があるから、こういう言動をとる

私正しい/あなたが悪い

私正しい/間違っているのはあなた

私悪くない/悪いのはあなた

私間違っていない/間違っているのはあなた

私間違っていない/私を否定するな

つまり、パワハラ行為の本質とは、自分だけが心理的優位に立とうとして、相手を否定する言動を継続して行っていくことなのです。

パワハラ行為が「言葉の暴力」となるのはどういう時?

まず、パワハラの本質と言葉の暴力の本質を並べてみましょう。

パワハラの本質

自分だけが心理的優位に立とうとして、相手を否定する言動を継続して行う

言葉の暴力の本質

弱い相手と感じた相手に対する言葉による攻撃

実は、パワハラ行為と言葉の暴力には決定的な違いがあります。

パワハラ行為は継続性・反復性がありますが、言葉の暴力そのものは持続しないというものです。

だから、パワハラ行為の条件と言葉の暴力の条件が重なった時に、パワハラ行為が「言葉の暴力」となるのです。

となると、パワハラ行為が「言葉の暴力」となるきっかけは次のようになります。

パワハラ行為が「言葉の暴力」となるキッカケ

  • 相手と弱いと感じつつ、自分だけが心理的優位に立とうとする動機がとても高まった時
  • 隠している「不安」や「恐れ」が非常に高まり、言葉の攻撃の度合いを高めないと抑え込めない時

※いずれも、無意識で無自覚に行われます。

つまり、砕けた表現をすると、「俺が凄いんだ!認めろ!」という欲求が高まった時や、不安が増大した時に、「言葉の暴力」が起こってしまうのです。

まとめ

「パワハラ」と「言葉の暴力」は、本来、似て非なるものです。しかし、条件が重なると、パワハラ行為の中に「言葉の暴力」が含まれることもあるのです。

いずれにしても、職場内においては、「言葉の暴力」はアウトです。

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