「パワハラだ!」と訴えられた時に、どういう心構えがあればよいでしょうか?
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パワハラ!と突然言われて、訴えられ、非常に戸惑うこともあるかと思います。
しかも、パワハラと言われて、怒りが込み上げてしまうこともあるのではないでしょうか?
今回は、突然「パワハラ!」と訴えられた時の心構えをお伝えしたいと思います。
目次
「パワハラ!」と訴えられた時の対応の基本は、素直であること
ハラスメント調査で、いきなり上司や人事に呼ばれたときなど、「パワハラ!」と訴えられた時に、どうすれば良いのか、困ってしまうこともあるかと思います。
しかし、どういう時でも「パワハラ!」と訴えられた場合に、大事にすべき心構えがあります。
「パワハラ!」と訴えられた時の大事にすべき心構え
- 事実を素直に伝えましょう。
- 相手が嫌な感情を抱いたことを率直に受け入れましょう。
- どのようにしたら関係が改善するのか、反省すべきところは反省し、率先して改善コミュニケーションをとること。
一言でいえば、パワハラ!と言われたことを素直に受け入れて、自ら改善していくという事です。
ミニコラム・・私は悪くありません!は最悪
「パワハラ!」と訴えられて、よくある反応パターンは「私は悪くありません。だから、(ハラスメントだと言った)あいつが悪い」というケースですが、これは最悪です。
拒絶・無関心・無視・腹いせの心理が働くケースです。その心理のイメージとしては、アニメ「鬼滅の刃」に出てくる鬼舞辻無惨のようにでしょうか。
だけど、実際にこれをやる人は多いのです。私のハラスメント相談でも「相談したら、腹いせに攻撃された!(攻撃のしかたは多様です)」という内容は多いです。
また、 鬼舞辻無惨 とは、真逆の穏やかな対応で、「私はハラスメントしてません」という人もいます。
しかし、腹いせしたり、攻撃したりする(無視・遠ざけるなどの行為も含む)のは、会社のリスクを増大させる行為であるのと同じです。
パワハラと訴えられるパターン
パワハラで訴えられると言っても、様々なパターンがあります。そのパターンを分けてみたいと思います。
パワハラと訴えられるパターン
- 「パワハラ!」と相手が直接、面と向かって言ってくる。
- 相手がハラスメント相談窓口に相談し、相談窓口から事実調査のヒアリングが入る。
- 相手が訴訟を起こし、被告となる
パワハラ!と訴えられるケースというのは、直接言われるケースと、間接的に言われるケースがあります。
いずれにしても、素直に受け入れることが大事なのです。では、それぞれのパターン別にみていきましょう
「パワハラ!」と直接相手が面と向かって言ってくる
パワハラ!と相手が直接面と向かって言う場合があります。この場合の対応法としては、
- 一緒にハラスメント相談窓口に行く
というのが基本になります。ハラスメント防止法の観点から言えば、自分がハラスメントを2度としないためには、相談窓口に言って、会社としての対応をしてもらうことが大事なのです。
もし、相手が一方的にあなたを責めてばかりで、ハラスメント相談窓口に行くことを拒む場合は、そのことも含めて、一人でハラスメント相談窓口に相談することが大事です。
相手がハラスメント相談窓口に相談し、相談窓口から事実調査のヒアリングが入る。
これが一番スタンダードで、一番ありうるパターンです。これは一番基本的に対応できるパターンであり、相談窓口のヒアリングに対しては・・・・
・事実を素直に言う
・相手がパワハラだと感じた感情を素直に受け入れる
・反省すべきところは反省し、 率先して改善コミュニケーションをとること。
で対応しましょう。
この対応で対応していけば、思った以上にあなたに 良い結果がもたらされます。
反面、最悪なのは、「私は悪くない」をやり続けることです。
相手が訴訟を起こし、民事訴訟上の被告となる
ごく稀ですが、相手が訴訟を起こしてくることもあります。
しかもこの被告になるケースはいくつかあります。
被告になるケース
- 自分だけが被告となるケース
- 会社と自分が被告となるケース
- 会社だけが被告となるケース(この場合、裁判の書面にあなたの名前が載り、時には証人喚問で証人になることもあります)
この時は、粛々と民事訴訟手続きに対応することです。間違っても原告となった相手を詰め寄ったりしてはいけません。
ミニコラム・・ハラスメント防止法は、会社の再発防止義務に、労働者も協力することを義務付けている。
ハラスメント防止法も、会社が行うハラスメント防止措置に、労働者が協力することを義務付けています。
ですから、私は悪くありません! 悪いのはあいつです! とやってしまったら↑の指針に反してしまうのです。
もし、この再発防止措置協力義務に反した
- 腹いせ行為をした。
- 再発防止措置に協力しない
という事実があると、会社がリスクを負い、貴方がリスクを負うのです。
だからこそ、会社の調査と対応を通して、積極的に関係改善を実践していくことが大事なのです。突っ張って、「私は悪くありません!そんなこと言うあいつが悪いんです!」と言い張れば言い張るほど、会社にリスクが伴ってしまうのです。
まとめ
いま、多くの企業でハラスメントに気を使っています。「ハラスメントを訴えられたけど、俺は何も悪いことをしていない!だから、関係改善なんかする必要は無い!」とやってしまった瞬間、自分の立場を危うくしてしまうという事を覚えておいてください。
パワハラ・セクハラ・マタハラの各防止法は、ハラスメントの訴え(相談)に対し、事実があろうとなかろうと、再発防止を行うことを義務付けています。そして、その義務に当事者が協力することも明示しているのです。
その点から考えても「パワハラ!」と言われたら、その気持ちを受け入れることが大事になってくるのです。
ハラスメントでお悩みの方、是非、以下のメールフォームからご相談ください。
参考記事+動画
パワハラセクハラ相談の私たちの考え方は、こちらの記事も参照ください。
また、私たちは、パワハラ防止研修も行っています。研修の動画も参考いただければと思います。
春日井商工会議所 青年部さまでのハラスメント研修です