パワハラする上司の末路は、どういうものになるのでしょうか?
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目次
パワハラした上司の末路は・・・最終的に本人が苦しむ(ハラスメント防止をしなければいけないため)
これ・・・・・パワハラじゃないの? という言動をしている上司クラスの人は、周りにいませんか?
実際にあなた自身が上司から、理不尽なことに遭っているかもしれません。
「こんなことやっていて、この人の末路はどうなるんだろう・・・・」という事を思う事もあるでしょう。
本日は、その話をしたいと思います。
そもそも、なぜ、パワハラをしてしまうのか。
パワハラというのは、次のように定義されます。
- 優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
- 業務の適正な範囲を超えて行われること
- 身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること
この①~③が揃って、パワハラと言えます。
組織として業務を遂行していると、どうしても職場の中で優位に立つ人が現れます。
しかし、業務を行う上で不安や恐れから無自覚で怯えているのは、日常茶飯事です。
恐らく、業務中は、こういう不安や恐れを抱くことが多いのではないでしょうか。
- 失敗したくない・・失敗したらどうしよう
- 成果を上げたい・・成果を上げられなかったらどうしよう
- 時間に遅れたくない・・時間に遅れたらどうしよう
- 営業で失注したくない・・失注したらどうしよう
- 仕事を思い通りに進めたい・・思い通りに進められなかったら、どうしよう
- 非難されたくない・・非難されたらどうしよう。
そして、人は失敗を恐れて、失敗を回避しようとします。皆様も経験があるでしょう。心のどこかで、失敗を恐れて怯えて仕事をしてきたことを。
でも、恐れなければ、不安にならなければ、怯えなければ、仕事はできないのです。
しかし、ハラスメントは、その恐れや不安、そして怯えを隠そうとするゆえに起こるのです。
ハラスメントをする心理とは。
では、恐れや不安、怯えがどのようにハラスメントを引き起こすのか、ハラスメントの心理を見てみましょう。
値引きの心理
恐れや不安、失敗に対する怯えは、無自覚の劣等感を生み、それを隠そうとします。
劣等感を隠すために、自分を正当化して、それを、皮肉・否定・批判・非難・攻撃・無視・無関心といった言動や態度で表します。
そして、その言動や態度は以下のような動機で成り立っています。
- 私正しい/あなたが悪い
- 私正しい/間違っているのはあなた
- 私悪くない/悪いのはあなた
- 私間違っていない/間違っているのはあなた
- 私間違っていない/私を否定するな
これらは、「自分や相手の価値を下げながら、自分だけが心理的優位に立とうとする」という値引きの心理から生じます。
ハラスメントの心理の構造
自分が心理的優位に立とうとしたとき、人は
①相手を言葉で攻撃するか・・(不愉快の心理)
②相手を態度で攻撃するか・・(不機嫌の心理)
どちらかの言動を取ります。
不愉快の心理
言葉で、攻撃します。自己正当化するために、相手の欠点・短所を重箱の隅を突くようにアラ捜しをして、批判したり、批判したり、皮肉を言ったり、否定したりします。
自分のことは、棚に上げて責任転嫁し、他者批判を繰り返します。
不機嫌の心理
体を使って、態度で攻撃します。黙ったり、睨んだり、不機嫌な表情をして、無言で「俺の顔色をみろ!」と言わんばかりの態度を表し、かつ「俺の気分が悪いのは、お前が俺の気持ちを察してくれないからだ!」という雰囲気を出します。
不安や恐れをさらけ出せない上司は、このように自己正当化し、ハラスメント行為を無意識無自覚に及んでしまうのです。
パワハラ行為は、繰り返してしまうもの
相手を思いやってコミュニケーションを取る心がけをしない限り、パワハラ行為は繰り返してしまいます。
しかし、パワハラ行為をしている人は、それに気づかないのです。
そして、繰り返しますが、ハラスメントする人間には、こういう動機(欲求)と戦略(言動)があります。
- 私正しい/あなたが悪い・・私が正しいことを証明するために、あなたがが悪いということを言い続けたりやり続けたりする。
- 私正しい/間違っているのはあなた・・私が正しいことを証明するために、あなたが間違っていることを言い続けたりやり続けたりする。
- 私悪くない/悪いのはあなた・・私が悪くないことを証明するために、悪いのはあなただということを言い続けたりやり続けたりする。
- 私間違っていない/間違っているのはあなた・・私が間違っていないことを証明するために、間違っているのはあなただということを言い続けたりやり続けたりする。
- 私間違っていない/私を否定するな・・私が間違っていないことを証明するために、私を否定するなということを言い続けたりやり続けたりする。
自分が正しいことを証明しきらない限り、自分が悪くないことを証明し終わらない限り、自分が間違っていないことを証明し終わらない限り、ハラスメント行為をやめないのです。しかも、それは時間共に少しづつやり方が変わってきます。
パワハラ上司にどう対応すれば良いのか。
実は私自身、パワハラに遭って、上司と闘って、それを書籍にした経験があります。
パワハラ地獄敢闘記 私はこうして上司のいじめと闘った。(2013年 6月)発刊
アマゾンで購入もできます。
この上司と闘った経験からも、ハラスメント個人相談で対応してきた経験からも、「パワハラです!」とアクションすることは大基本となります。
今はパワハラ防止法が施行されて、ハラスメント相談窓口を設置することは義務になりました。
つまり、上司のパワハラに対しては、会社のハラスメント相談窓口に相談することが一番なのです。
これは、自分がハラスメントを受けていなくても、会社内で目撃しても同じです。
パワハラ上司の末路・・・
少なくとも、会社のハラスメント相談窓口に相談されたら、上司とて会社の講ずる再発防止策に従わなければいけません。
つまり、パワハラ上司の末路・・・というのは、ハラスメント防止の観点から言えば、
ハラスメント防止法を遵守して、再発防止に勤しまなければならない上司
となります。簡単に言えば、無自覚にハラスメントをしていたことを、意識してハラスメントしないようしなければいけない立場になる。という事です。
まとめ
ひょっとしたら、このページを見ていらっしゃる方は、「あんな上司は、いずれ、堕ちてほしい・・・」といった恨みつらみを満たすことを期待していたかもしれません。
しかし、基本的には、ハラスメント防止は「している人間を、いかに再度させないか」ということが大事です。
もし、ハラスメントを受けていると感じているのであれば、会社の相談窓口に相談するというアクションが基本になってきます。
ハラスメントでお困りの方、是非、私たちにご相談ください。
以下のメールフォームから、相談ができます。
参考記事+動画
パワハラセクハラ相談の私たちの考え方は、こちらの記事も参照ください。
また、私たちは、パワハラ防止研修も行っています。研修の動画も参考いただければと思います。
春日井商工会議所 青年部さまでのハラスメント研修です